TD Range Expansion Index (REI) は主にダイバージェンスの分野において、
わたしが最初に使い始めたDeMark指標のひとつです。
結論としては、REI はシグナルとしては発生するのが早過ぎるものではありましたが、
警告的な意味では大変使い勝手がいいものでした。
つまり、長期のヒストリカルチャートでのリスクを鑑みると相当なもの、かつ想像以上のものでした。
その後、日中足のチャートに切り替えリスクをより良く管理できるか確認すると、
より深くシグナルに精通する必要性に迫られました。
注目すべき点はTD ComboR とこのREI 指標との組み合わせでした。
初期設定ではREI はすでに数多くのシグナル表示していたので、TD Comboにマッチさせるためにも、
設定期間を5日から13日に変更、そして5日移動平均線を追加し指標をスムーズにしました。
これにより“買われ過ぎ”と“売られ過ぎ”のシグナルを過度に表示しないようにしました。
昔ながらの手法ではREI はTD Combo シグナルを条件付けるために使用されます。
しかし、シグナルの数そのものではなく、いかにパワフルなシグナルを表示させるか、
これがわたしの好みの手法です。下図は30分足のE-miniチャートを例にしてみました。
売りの設定は赤色の数字13から始まり、この青13のバーの終値を基準に横線を引きます。
その後、以下条件のシグナルを設定します:
1. ネガティブを示す青い数字の9のバーが表示され、かつ
2. そのバーが赤の13の終値より低い値の場合
これが意図することは、強気な下値暗示に対する反発が弱いということになります。
このシグナルは青9のバー上にあるREIシグナル(赤い下矢印)と同時もしくはその直後に発生します。
このページは TD Range Expansion Index を意訳したものです。原文の意図と異なる場合があります。
(筆者)ショーン・ダウニー
CQGテクニカルアナリスト、Trading Timeの著者。16歳の時にRudolf Wolff コモディティブローカーにて取引のキャリアを開始。7年後、Fulton Prebonにて債権の取引をする。その後、ロイター社に入社しGlobexのプラットフォームのチームの発足とデザインに従事。また海外取引所・債権・オイルそして45市場をカバーする株式指数についてのデイリー・ウィークリーのコメンタリーを書く傍ら、CQGにてテクニカルアナリストとしてテクニカル解析の教育・コンサルティング・促進を世界中にて行う。
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