DeMarkスタディのコミュニティの大きさは“トム・デマーク”のスタディの成功と著名度を表れといっていいでしょう。
プロのコミュニティ内の多く人々が、チャットやフォーラムや、大変人気のある活況に満ちたマーケットで、
重要なシグナルが積み重ねられていることに気づいていたのです。
これはデマークのスタディを使用していない人々も同様に気づくことになりました。
その結果、多くの人々がデマークのスタディに追従する強力な結果を生みました。
もちろん、そのポテンシャルを秘めた分岐のコールを自分の考えなしにフォローしてもいいとか、
その分析がよく使われテストをされているのか、シグナルの適合テクニックを持っているのか、そういったものを保障するわけではありません。
常に正しくあるインディケーターなど存在はしません。
わたしはトラックの運転手ではありませんが、わたしが言えることは
あなたがみすみすトラックの目の前に立ちはだかり自ら危険に身を晒すことはすべきではないということです。
そのためにシグナルの条件がマッチする際、ひとつ克服しなければならない問題があります。
この対応ができないと、大切なトレンドを頻繁に無視してしまったり
正しい道標に流れに乗る重要なチャンスを見逃すだけではなく、常に負け続けてしまうこととなります。
そして、その期間が長いほどより大きな機会を逃しロスを広げてしまいます。
Appleの株価はその極端なサンプルと言えます。
再び挽回ができない罠にはまってしまうというのは簡単なことなのです(下記参照)。
こんなことを言っても意味があるかどうかわかりませんが、2011年3月15日はわたしの解析において
とある最初のサインがありました。
値動きをベースにした抵抗線が作成され始める、そんなサインでした。
長い期間の平均出来高とその日一日の出来高を比較演算する追加ツールをひとつ使用しておりました。
Appleの株価はかつて例のないレベルまで達し、市場における綱引きが完全に一方的になりました。
このような出来高に対する解析にはCountdown®の対応が役に立つことでしょう。
(Appleの日中足。まさにトラックの前に立ちはだかっている状態です。たくさんある未設定のTD Sequential シグナルででは決して検出できませんでした)
日中足を見ると、典型的な新しいトレンドは転換期前における20~25日間のバーの時間足にて始まります。
これは長きに渡るわたしのテクニカル分析にて確認したことです。
この考えをベースに鑑みると、ComboはSetupフェイズ内にてCountdownを始められるため、
限度を超えて拡大したトレンドを、少なくとも転換期までには、うまくスポットしてくれるという考えに至りました。
Sequentialは最初のフェイズ内にて最低でも22のバーが必要であり、
この数の条件を満たすにはCountdown上にて連続してTrueでなくてはなりません。
実際、Entry Signal Evaluatorでのわたし自身の克明なテストではComboは常に最良の結果を残してきました。
周期内にこの対応をテクニカル分析に組み合わせると、成功のチャンスが増えることでしょう。
この対応はEhlerやHilbertのSINE WAVESのようなより複雑な計算を使用しても対応が可能ですし、
もしくはフィボナッチの時間サイクルにElliot Waveをリンクさせるような一般的な方法も使用できます。
わたしは物事をシンプルに捉えたいので、転換期を含めた一つの全トレンドサイクルが
少なくとも65以上のバーで構成されているか、そのトレンドサイクルが複数必要です。
そのため、全周期内もしくはその域を超えたところにあるSequentialのシグナルは
トレンドが終了したかどうか確認する上でとても重要となります。
三つ、重要な警告があります。
1. 市場が買われ過ぎか、売られ過ぎかを条件付けできること(他の記事を参照)
2. HiCount/LoCountとはなにか知るべき
3. 最も重要なことですが、個別株に対応する場合、特に日中データにおいて、このセオリーには追加の条件付けのルールが必要
アップル株がいかに株が長い期間トレンドを作っていったか、まさにいい例と言えましょう。
他の確立したシグナル発生の条件もあり、その中の有名な方法はSetup Trend(TDST)です。
もちろん様々な流派がありますが、これがわたしの好みです。
1. アップトレンドにおける数13のバーのいかなる値も、逆方向における一つ前のSetupの数1のバー値よりも小さくなくてはならない。
2. 数13のバーはSeupラインの上になくてはならないが、反対方向にてSetupラインよりも低く価格が終わった場合はリバーサルとなる。
このS&Pチャートはリバーサル・シグナルの条件が発動していない二つの例を示しています。
そのためトレンドに従った建玉への決済の動きがなく、新規売玉を建てる動きもありません。
このページは Qualifying TD SequentialR, Part 2 を意訳したものです。原文の意図と異なる場合があります。
(前章)DeMark 指標 TD Sequential の条件設定 Part. 1
(筆者)ショーン・ダウニー
CQGテクニカルアナリスト、Trading Timeの著者。16歳の時にRudolf Wolff コモディティブローカーにて取引のキャリアを開始。7年後、Fulton Prebonにて債権の取引をする。その後、ロイター社に入社しGlobexのプラットフォームのチームの発足とデザインに従事。また海外取引所・債権・オイルそして45市場をカバーする株式指数についてのデイリー・ウィークリーのコメンタリーを書く傍ら、CQGにてテクニカルアナリストとしてテクニカル解析の教育・コンサルティング・促進を世界中にて行う。
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