よくあるご質問として、二つの市場をどのように比較するかというものがあります。
2015年1月より DAX と EURO STOXX先が大きく持ち直しました。
それでは、どちらがより強かったのでしょうか?
シンプルな Analog 機能のチャートの二重表示だけでは、単にチャートを画像的に同じウィンドウに表示しただけなのでよくわかりません。
パーセンテージバーを使用し2015年1月からのチャートを見たほうがよりわかりやすくなります。
パーセントバー (PCB)とは
パーセントバーとは、(1)指定したベースPrice、もしくは(2)ベース Indexに設定されたバーの終値から、パーセントの計算をしたチャートです。
(1)ベースPriceに指定した値が基になり、その他チャート値の割合を計算します。
(2)ベース Index とは現行バーより過去のバーを指定し、そのバーの終値を基にその他チャート値の割合を計算します。"Use"パラメータにて Index を選択し、現行バーよりいくつ前のバーを基にするか決定します。
ベース Price が 0 ではない価格の場合、0%とは指定したベースPriceであり、ベースIndexは無視されます。
その他すべてのパーセントは 0 % を基準としてより計算されます。
ベースPrice が0であった場合、ベース Index バーの終値は0%として使用されます。
"Use"パラメータに"Date"が選択されていた場合、基調となる日付の Index バーの終値を使用し%が算出されます。
今回はDateを使用したチャートを使用します。
DAXが22.135%アップ、EURO STOXXが17.679%アップであり、DAXが4.5%ほどEURO STOXXよりパフォーマンスがいい形となります。グラフにてよりわかりやすく表示するために、スタディのAnalog機能を使用し二つのパーセントバーをひとつのウィンドウに重ねて表示させます。同じパラメータを使用していることをご確認ください。
次のステップとして、簡単なスタディを作成し二つのパーセンテージの比較をしてみます。
必ずふたつのPCCloseを手入力で直接銘柄シンボルを入力してください。この場合、"DD-DSX" です。
↑上図の下部分はDAX と EURO STOXXのパーセント値を引いたカスタムスタディとなります。数値が正の値の場合、DAXが EURO STOXXよりもより持ち直してきていることを示します。
このようなグラフの表示を重視し、実数を気にされない場合、この方法は2つのマーケットを比較に大変わかりやすい方法といえます。
これから説明するチャートを“ベースボールチャート”と名づけています。
野球ではパーセントを使用せず、小数点で表示します。例)36.64% →.3664
打率を出すには、ヒットを打席数で割りますが、例)132安打 / 396 打席 = .3333、 これを実際に取引のチャートに当てはめてみると、"DD/DSX" となります。
先ほどのチャートと似ているでしょうか?
これはさらに簡易化した方法です。チャートがあがっていれば、割られた銘柄(DD)が割った銘柄(DSX)よりも調子がいいということになります。
このページは A Simple Shortcut to Compare Performance of Two Markets を翻訳したものです。
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