フォーミュラ機能のご紹介
本記事では、CQG One、CQG Desktopで利用可能な、フォーミュラ機能を紹介します。本機能を使うことで、口座ウィジェットに複数のアカウントから指定した条件を満たすアカウントのみを表示させたり、独自条件の計算結果を口座や相場表ウィジェットのカラムに表示させることができます。
フォーミュラの作成方法
画面左側の「ユーティリティ」>「フォーミュラ」をクリックし、フォーミュラウィジェットを開きます。
デフォルトでは複数のテンプレートフォーミュラが用意されており、これらの条件式を使うことも可能です(後述)。テンプレートフォーミュラは、オリジンカラムに「プロフィール」と表示されます。
テンプレートフォーミュラで利用可能な条件式及び計算式:
- Neg OTE+PL......先物およびオプションの未実現損益+実現損益がマイナスの口座を表示します。
- NegBal......口座残高がマイナスの口座を表示します。
- PL<0......本日の実現損益がマイナスの口座を表示します。参照する通貨単位は「設定」>「計算通貨」で設定されている通貨単位に準拠します。
- PL<2000......本日の実現損益が2000未満の口座を表示します。参照する通貨単位は「設定」>「計算通貨」で設定されている通貨単位に準拠します。
- PP-M%......現在の購買力に対する証拠金余力を百分率で表示します。
- PP-M<20......現在の購買力に対する証拠金余力が20%未満の口座を表示します。
- PP-M<50......現在の購買力に対する証拠金余力が50%未満の口座を表示します。
- SOD Bal<0......前日終了時点の口座残高がマイナスの口座を表示します。
- SOD Bal<1k......前日終了時点の口座残高が1000未満の口座を表示します。参照する通貨単位は「設定」>「計算通貨」で設定されている通貨単位に準拠します。
新しくフォーミュラを作成するには、ウィジェット左上の をクリックします。
開いたダイアログから、以下の項目を入力してフォーミュラを作成します。
タイトル、ID 任意の文字列を入力します。
ドメイン変数 フォーミュラを作成する基となる情報を口座(Account)、銘柄(Instrument)、注文(Order)から選択します。その後、テキストボックスに条件式を入力します。
また、プレフィックスを入力すると、利用可能な情報一覧が表示されます。例えば、口座(Account)を選択後、テキストボックスに「account.」と入力すると、口座情報に関連するフォーミュラの一覧が表示されます。
フォーマットボタンから、フォーミュラの種類を選択します。
- 条件 フォーミュラが条件式の場合。
- 番号 フォーミュラが計算式の場合。計算結果における少数の桁数を指定することができます。
- 計算利用値 フォーミュラが計算式の場合。計算結果における数値のフォーマットは、計算の元になった相場や口座情報と同一になります。
- 出来高 フォーミュラが計算式の場合。計算結果における数値のフォーマットは、整数になります。
例として、以下のフォーミュラは、本日の高値と前日の高値の差を求めるフォーミュラです。
「保存」をクリックすると、フォーミュラウィジェットに作成されたフォーミュラが追加されます。ユーザーが作成したフォーミュラは、オリジンカラムに「自作」と表示されます。
フォーミュラを使う:口座ウィジェット編
フォーミュラ作成時に、フォーマットで「条件」を選択したフォーミュラは、口座ウィジェット左上のアカウントボタンをクリックするとその一覧が表示されるので、適用するフォーミュラを選択します。
テンプレートフォーミュラにもある「PL<0」を選択したことで、当日の損益がマイナスの口座のみが表示されました。
口座ウィジェット右上の >「カラムの管理」>開いたダイアログの「ライブラリ フォーミュラ」から、作成したフォーミュラをカラムに追加することも可能です。
テンプレートフォーミュラにもある「PP-M%」をカラムに追加し、証拠金余力の百分率表示が閲覧できるようになりました。
フォーミュラを使う:相場表ウィジェット編
相場表右上の >「カラムの管理」>開いたダイアログの「ライブラリ フォーミュラ」から、作成したフォーミュラをカラムに追加できます。
前述の通り作成した「高値比較」をカラムに追加し、当日と前日の高値の差が閲覧できるようになりました。