CMEで取引されている3-Month SOFRは、米国ドルの金利指標であるSOFRを基にした指数で、3か月間の期間に対する金利を示します。この指数は、金利スワップや債券などの金融商品の価格設定に使用されています。また、LIBORが2021年に廃止されたことに伴い、3-Month SOFRが主要な金利指標として使用されるようになりました。
この記事では、CQGで3-Month SOFRパックやバンドルを閲覧したり取引したりする方法についての基本情報をご案内します。
パックは特定の連続した四半期限月を4つ同時に取引し、バンドルは一連の連続した限月を同時に取引します。一般的に、特定の構成限月を持つパックはその構成によって色で区別されます。
CQGでは各バンドルに対応する銘柄コードはある一方で、パックのカラーそれぞれに対応する銘柄コードはなく、3-Month SOFRパックのコードにワイルドカードを使うか、限月コードを組み合わせることでパックのカラーや特定の構成限月を指定します。
(参考)3-Month SOFRカラーパック、バンドルの構成と銘柄コード
パックカラー | 構成 | 銘柄コード |
---|---|---|
ホワイト・パック | 1~4四半期限月 | SR3AP1?1 |
レッド・パック | 5~8四半期限月 | SR3AP1?5 |
グリーン・パック | 9~12四半期限月 | SR3AP1?9 |
ブルー・パック | 13~16四半期限月 | SR3AP1?13 |
ゴールド・パック | 17~20四半期限月 | SR3AP1?17 |
バンドル | 構成 | 銘柄コード |
---|---|---|
2年バンドル | 1~8四半期限月 | SR3AB2 |
3年バンドル | 1~12四半期限月 | SR3AB3 |
4年バンドル | 1~16四半期限月 | SR3AB4 |
5年バンドル | 1~20四半期限月 | SR3AB5 |
カラーパックを取引する場合
例えば、レッド・パックを取引する場合、SR3AP1(3-Month SOFRの銘柄コード)と?5(第五限月を指定するワイルドカード)を組み合わせてレッド・パックを指定(SR3AP1?5)します。また、ワイルドカードを利用して銘柄を相場表や板画面に表示した場合、満期日を超えると限月が自動で更新されます。
カラーパックではなく、特定の限月の組み合わせで取引する場合
特定の構成限月でパックやバンドルを取引する場合は、銘柄コードと構成限月における期近限月のコードを組み合わせます。たとえば、2023年9月、12月、2024年3月、6月の構成限月でパックを取引する場合、銘柄コードはSR3AP1(3-Month SOFRの銘柄コード)とU23(2023年9月)を組み合わせて、SR3AP1U23となります。
(参考)CQGの限月コード
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
F | G | H | J | K | M | N | Q | U | V | X | Z |
CQGで構成銘柄の判別を補助する方法を2つ紹介します。
1.相場表のコメントカラムを利用する
相場表に追加できるコメントカラムには、任意のコメントを記入することができます。図1のDescriptionカラム、図2の名称カラムのように、CQG製品の相場表には銘柄コードの詳細と限月を表記するカラムがありますが、パックやバンドルを構成する限月のうち、最も期近な限月のみがカラムに表示されます。そのため、パックの色、または構成限月を記入するなどして構成銘柄の判別に役立てることができます。
(図1)CQG Integrated Client、CQG QTraderでの設定例
(図2)CQG Desktop、CQG Oneでの設定例
2.注文確認画面で確認する(CQG Integrated Client、CQG QTraderのみ)
注文確認画面にはパック、バンドルの構成限月が表示されるため、取引前の最終確認に役立てることができます。
(図3)CQG Integrated Client、CQG QTraderの注文確認画面例
*本内容に関する英語のページでは、サンプルのエクセルシートがダウンロードできます。ご利用の場合は、こちらから。